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【簡単解説】キューバの野球選手が亡命するのはなぜ?理由は3つで給料が桁違いだった

キューバ人の野球選手が亡命したというニュースをよく目にします。なぜ亡命しなければならないのか…理由は大きく3つ(経済的理由・政治的理由・アメリカとの協定問題)です。

日本人は”亡命”に縁遠く…イマイチ理解できないですよね。

この記事では、キューバの野球選手が亡命する理由について簡単に解説してご紹介します。

この記事で分かること
  • キューバの野球選手が亡命する理由は3つ
    1. 経済的理由
    2. 政治的理由
    3. アメリカとの協定問題
  • キューバから亡命するのは野球選手だけじゃない

【簡単解説】キューバの野球選手が亡命するのはなぜ?理由は3つ!

キューバ人野球選手が亡命したというニュースはたまに聞くけど…なぜ亡命する必要があるの?

理由は大きく3つあるようです。

順番に見ていきましょう。

直近では2023年3月28日に、「中日のジャリエル・ロドリゲス投手が米メジャーリーグ球団との契約を目指して亡命した可能性がある」と報道され、衝撃が走りました。

キューバの野球選手が亡命する理由は大きく次の3つのようです↓

  1. 経済的理由
  2. 政治的理由
  3. アメリカとの協定問題

理由①経済的理由

キューバの野球選手が亡命する理由1つ目は…経済的理由です。

分かりやすく言えば…お給料が桁違いなんです!

キューバは社会主義国であり、1961年にプロスポーツ制度を廃止しているため…キューバの野球選手たちはプロ野球選手ではなく”国家公務員”という肩書きなのです。

国家公務員としてキューバ国内リーグのチームで働く選手たちの平均給料は、2014年時点で月額2000円でした。

キューバ国内の一般的なサラリーマンの平均初任給は1000円程度と言われていますので、キューバ国内においては一般の人より優遇されていることは分かります。

米メジャーリーグと契約出来れば、年俸は跳ね上がりますよ!

2023年3月28日、亡命が報じられた中日のジャリエル・ロドリゲス投手についての最新情報によりますと…

ジャリエル投手とMLBの契約は、5年間で5000万ドル=約65億5565万円(レートは2023年3月28日時点)前後となる可能性があるそうです。

社会主義国の物価システムは、自由主義圏とは異なるため一概には比較できないものの…数千円と数十億円では桁違いであることは明らかです。

米メジャーリーグで活躍できる実力の持ち主であれば、お給料もたくさん頂けるアメリカで働きたいと思うのは自然なことですよね。

理由②政治的理由

↑キューバの国旗

キューバの野球選手が亡命する理由2つ目は…政治的理由です。

アメリカから”テロ支援国家”として指定されているキューバ。アメリカとの行き来はかなり制限されています

つまり…「アメリカに行きたい!」と思っても簡単に行けるわけでは無いのです。

いくら野球選手としての能力が優れていても、メジャーリーグに正規ルートで行けないなんて辛いですね。

理由③アメリカとの協定問題

キューバの野球選手が亡命する理由3つ目は…アメリカとの協定問題です。

2018年12月、MLBとキューバ野球連盟はキューバ人選手が亡命せずにメジャーでプレーできる歴史的協定を締結しました。しかし数ヶ月後…

2019年4月9日、米トランプ政権は‘キューバ人選手が亡命せずメジャーリーグに挑戦できる協定”を却下しました。

これにより…さらに関係は悪化し、キューバ人野球選手が米メジャーリーグに挑戦するためには”亡命”という選択肢しかなくなってしまったわけです。

キューバから亡命するのは野球選手だけじゃない!

日本人がよく目にするのは、キューバの野球選手の亡命についてのニュースですが…これは野球選手に限った話では無いのです。

キューバはバレエ団の育成にも力を注いできました。しかし、最近では優秀なバレエダンサーの多くが亡命しているようです。

また、2022年にアメリカに亡命したキューバ人は30万人にのぼっており、野球選手やバレエダンサーなどの限られた一部の人間ではなく、一般人も多く亡命していることが分かります。

まとめ|【簡単解説】キューバの野球選手が亡命するのはなぜ?理由は3つで給料が桁違いだった

キューバ人の野球選手が亡命したというニュースをよく目にします。なぜ亡命しなければならないのか…理由は大きく3つ(経済的理由・政治的理由・アメリカとの協定問題)です。

この記事では、キューバの野球選手が亡命する理由について簡単に解説してご紹介しました。

キューバからの亡命は野球選手やバレエ選手に限った話ではなく、一般人の多くもアメリカに亡命しているようです。

亡命という手段を選ばなくても、安全な暮らしができるようになることを願います。